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2023.06.15
「明日香村」に行こう
「あすか」を漢字で書くと「飛鳥」と「明日香」の2種類が使われています。
7世紀ごろには、「飛鳥」「明日香」の両方が使われていました。
歴史書である「日本書紀」や「古事記」では「飛鳥」が使われていました。歌集である「万葉集」では「明日香」が多く使われていました。
現在の「明日香村」という名前は、1956年に「飛鳥村」が、まわりの2つの村と合併したときに、使われるようになりました。
明日香村の観光には「明日香周遊バス」かサイクリングが便利!
明日香村では近畿日本鉄道の「橿原宮前駅」や「飛鳥駅」から観光を始められます。
おもな見どころは、駅から一番遠いところでも、10kmくらいの距離です。
それぞれの見どころの間も2㎞くらいずつの距離です。
ゆったりが好きな人は「周遊バス」がおすすめで、体力に自信がある人はサイクリングがおすすめです。
それぞれの良いところを次に紹介します。
「明日香周遊バス」
駅から、1時間に2本のバスが出ています。おもな観光地にはそれぞれバス停があります。
フリー乗車券を買えば村のどこでも乗り降り自由です。
好きな場所でバスを降りて歩くこともできます。
サイクリング
駅の近くや明日香村の中で自転車を借りることができます。
坂道もそれほどありません。
自分のペースで、時間を気にせずに明日香村の観光を楽しめます。
明日香村の見どころ
「甘樫丘(あまかしのおか)」
海抜150mほどの低い丘です。ふもとにはバス停があります。自転車もとめることができます。
この山頂に「甘樫丘展望台(あまかしのおかてんぼうだい)」があります。ここから、明日香村の全体を見ることができます。
15分くらいで上れます。ぜひ行ってほしい場所です。
また遠くには「たたなづく青垣」と呼ばれる「大和平野(やまとへいや)」も見えます。周りの山々が垣根のように取り囲んでいます。
石舞台古墳(いしぶたいこふん)
蘇我馬子(そがのうまこ)の墓だと伝えられる古墳です。もともとは土を盛って作られた古墳ですが、その土が今は、無くなり巨大な30個の石でできた横穴式石室が露出しています。
高松塚壁画館
「高松塚古墳」は700年前後に作られた古墳で、内部の石室に書かれた鮮やかな壁画が有名です。
古墳そのものは「国の特別史跡」に指定され、古墳内にある「極彩色壁画」は「国宝」に指定されています。
古墳内には入ることが出来ませんが、古墳のとなりに建てられている「高松塚壁画館」で古墳のことを知ることができます。
「高松塚壁画館」には「飛鳥美人」と呼ばれる女子群像や「玄武(げんぶ)」などの壁画の模写や、刀や鏡などの副葬品のレプリカがあります。
「七番札所岡寺」
このお寺も明日香村にあり、「石舞台古墳」の近くにあります。
観音巡礼もおもな目的です。ぜひお参りしましょう。
「七番札所岡寺」にお参りしよう
「岡寺」と呼ばれていますが、「龍蓋寺(りゅうがいじ)」が正しい名前です。
このお寺の開祖である「義淵僧正(ぎえんそうじょう)」が、1300年ほど前にこのあたりの農民を苦しめていた「龍」をこのお寺にある池の中に封じ込めて「蓋(ふた)」をしました。そのため龍と蓋という漢字を合わせて龍蓋寺という名前になりました。
明日香村への行き方
公共交通機関
「橿原神宮前」駅か「飛鳥」駅から「明日香周遊バス」に乗ります。または「貸自転車」が便利です。
名古屋から
・近鉄名古屋線名古屋駅~大阪線大和八木駅で乗り換え(約1時間40分)
・大和八木駅~橿原線橿原神宮前駅で乗り換え(約7分)
・近鉄吉野線で橿原神宮前駅~飛鳥駅(約11分)
京都から
・近鉄京都線京都駅~橿原線橿原神宮前駅で乗り換え(約1時間)
・近鉄吉野線で橿原神宮前駅~飛鳥駅(約11分)
大阪(阿部野橋)から
・近鉄南大阪線で阿部野橋駅~吉野線吉野駅で下車(約1時間20分)
・橿原神宮前駅~吉野線飛鳥駅(約11分)
壷阪寺から
・壺阪山駅から吉野線で1駅で飛鳥駅(約4分)
明日香村のグルメ
明日香村では開発が制限されているので食事できるお店は少ないようです。
石舞台古墳の周辺にはお店がいろいろあります。
・夢市茶屋のレストラン
・あすか野など
明日香村ならではのグルメ
・古代のお米である「黒米」や「赤米」を使った郷土料理や農村の料理
・特産のあすかルビーというイチゴを使ったスイーツ
イチゴの季節だけですがぜひ食べてみてください。