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【日本語】「段落」を見て簡単に読もう

2023.06.15

はじめに

日本語を勉強していると短い文や会話文を読む練習をすることが多いですが、
長い文章を読む勉強をすることは少ないです。

ですが日本で生活しているといろいろな文章を見ます。
漢字もたくさんありますし長いですから読むのが難しいです。

かんたんに読むことができるように、ポイントを勉強しましょう!

長い文章を読もう

まず下の文章を読みましょう。

明日私の友達が中国から日本へ遊びに来ます。友達は一週間日本にいますが、私は働いていますから、平日は一人で東京を観光してもらいます。週末にいっしょに京都へ行く予定です。

友達はおしゃれですから、洋服を見るのが好きです。平日は買い物に行くと言っていました。いろいろなお店がある街の情報を教えてあげたら一人で楽しむことができると思います。また友達はスイーツも好きですから、有名なカフェも教えたいと思っています。週末京都へ行ったら、抹茶のケーキが有名なお店にいっしょに行く予定です。私もスイーツが好きですから、とても楽しみです。

友達は、日本の大学に興味があります。日本の大学に留学したいそうです。ですから今回の旅行中にいくつかの大学を見学する予定もあります。それから、友達は中国で日本語を勉強していますから、自分の日本語が日本人にどれくらい通じるかも楽しみだと言っていました。

日本での生活は楽しいですが、国の友達と離れているのはさみしいです。ですから、友達が来てくれて、たくさんおしゃべりをしながらいっしょにいろいろな場所へ行けるのがとても嬉しいです。有給が取れたらもっといいのですが、しょうがないです。来月私も国へ帰りますから有給を全部使ってしまいます。友達もわかってくれて、大丈夫だと言ってくれました。明日会えることが、本当に楽しみです!

4つの「段落」

長い日本語の文章には、いくつかの「段落」があります。

それぞれの段落で言いたいことが違います。
例えば上の文章は、言いたいことが4つありますから、段落も4つあります。

  • 友達が日本に来る
  • 友達が日本に来てからの予定
  • 友達が日本に来るもう一つの目的
  • 友達が来ることについて、自分の気持ち
  • です。

    全部読むことができなくても、それぞれの段落で言いたいことがわかると、何が書いてあるのかがなんとなくわかります。

    段落の「起承転結」

    日本語で文章を書くとき、「起承転結」というルールがあります。

  • 起これからどんな話を書くか説明する
  • 承”起”で書いた話を、もっと細かく書く
  • 転同じテーマで”承”とは違う話を書く
  • 結結論やまとめを書く
  • ルールを守って文章を書くとわかりやすくていい文章になります。

    文章が全部起承転結じゃありません。
    ですが、文章を読むとき「この段落が ”起” かな?」と考えながら読むといいです。

    例えば上の文章は、

  • 友達が日本に来る⇒起
  • 友達が日本に来てからの予定⇒承
  • 友達が日本に来るもう一つの目的⇒転
  • 友達が来ることについて、自分の気持ち⇒結
  • という形です。

    最初の段落と最後の段落

    「起」の段落と「結」の段落を読むと、「承・転」の段落を読まなくてもどんな話をしているかがなんとなくわかります。

    あまり時間がないときはまず最初と最後の段落を読んでから、ほかの段落の中で大事だと思う文章を読むといいです。

    段落の中の構成を理解する

    ポイント①接続詞-Conjuction Words

    接続詞は、2つ以上の文章をつなげる言葉です。

    どんな接続詞を使うかで、つなげられた文章の関係が決まります。

    接続詞がわかると長い文章を読むときにべんりです。

    接続詞「また(and)」

    友達はおしゃれですから、洋服を見るのが好きです。平日は買い物に行くと言っていました。いろいろなお店がある街の情報を教えてあげたら一人で楽しむことができると思います。また友達はスイーツも好きですから、有名なカフェも教えたいと思っています。週末京都へ行ったら、抹茶のケーキが有名なお店にいっしょに行く予定です。私もスイーツが好きですから、とても楽しみです。

    「また」は、「洋服を見るのが好きです」「また(and)」「スイーツも好きです」と、2つの「好き」があるというヒントをくれます。
    接続詞「ですから(so)」

    日本での生活は楽しいですが、国の友達と離れているのはさみしいです。ですから、友達が来てくれて、たくさんおしゃべりをしながらいっしょにいろいろな場所へ行けるのがとても嬉しいです。

    「ですから」は、「友達と離れているのはさみしい」「ですから(so)」「友達が来てくれるのがとても嬉しい」と、「なんで嬉しいか」が書かれているというヒントをくれます。

    ポイント②強い言葉(キーワード)を見つける

    キーワードは、漢字やカタカナで書いてあることが多いです。なぜなら、文章のキーワードは名詞が多いからです。

    • キーワードの名詞と「好き」や「きらい」や「うれしい」などの気持ちを表す言葉
    • キーワードの名詞と動詞
    • で、文章の核を作ります。

    キーワードがわかると、わからない言葉があっても内容を想像する ことができます。
    また、どんな接続詞でつながっているかがわかると、もっと内容を想像することができます。

    上の文章のそれぞれの段落のキーワードは何だと思いますか?

    「起」の段落のキーワードは

    • 「友達」
    • 「わたし」
    • 「平日」
    • 「週末」

    で、いっしょになる言葉は

    • 「友達」+「来ます」
    • 「わたし」+「働いています」
    • 「平日」+「観光します」
    • 「週末」+「行きます」

    ですね。3つめと4つめは

    • 「平日」+「一人」+「観光します」
    • 「週末」+「いっしょに」+「行きます」

    と、もう1つ言葉があるともっとわかりやすいです。

    ほかの段落も考えてみましょう!

    長い文章を見ると、ちょっと大変だと思うかもしれません。
    でも、文章の形とキーワードを見つけることができたら、すこし簡単に読むことができると思います。

    たくさん文章を読んで勉強しましょう!


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